BANDアレンジ 二手

(編集中 画像等後から挿入します)

前回 http://d.hatena.ne.jp/utoutouto/20110207/1297042559 では、曲に手をつける前のイメージ固めでした。 ここからはもう少し具体的な話にしていきましょう。

■■ コードの付け替え方 ■■

「アレンジなんだし、コードはそのままでもテンポ速くなって奏法ちょっとロック式にすればいいんじゃない?」
それでいい場合もありますが、ちょいと自分の手が入っているほうが意識や修行のためにもなるでしょう。

・簡単な付け替えコードの方法
コードには「トニック・サブドミナントドミナント」があり、過去記事では大雑把に「本城・架け橋・敵城」と説明しました

「ビコーズ〜」のキーはGで、アレンジでもそれを踏襲しています。キーGの場合上の順で「G・C・D」。また、Gと同じ音列を使うキーEmの場合はそれぞれ「Em・Am・Bm」で、これも対比・代理的に覚えておくとよいです。

シンプルロックな曲であれば、この3コードで作られてる場合もあります。そうしなきゃいけないわけじゃありませんが、なんとな〜くそっちに近づけて考えていくとよいかなーと・・・。

たとえば原曲の出だし&Aメロ前半のコード進行は「G Am Bm C」なのですが、この順序だった進行はイマイチメリハリにかけます(ピロウズのアナザーモーニングとかあれはあれで盛り上がりますが)。私的には「D」が無いと盛り上がりきらないような気がします ここでAmとBmを代理関係からCとDに置き換えると「G C D C」になり、スリーコードロックっぽい進行になるというわけです。
実際には、更に手を加え
このようになってます。二小節目の「Gsus4」は「C」感を出すために使われ、4小節目の「Cadd9」は、D音を強調して使ってCコードの中に盛り上げ部を作っているカタチです。



スリーコード「G・C・D」を意識に置いた上で、たとえば自分で知っているキーGのシンプルロック的な曲のコード進行を思い浮かべると、定番の使い方が有ると思います。

・C→D→G(サブド・ドミ・トニ) (上画像ではBmelo 二行目)
ダイナミックに気持ちよくトニックに向かう進行。つい多用してしまいます

・C→D→Bm→Em(サブド・ドミ・ドミm・トニm) (Bmelo 一行目)

C→Dの盛り上げ感を、Bmでキレイに保ちつつEmに持っていく

ちなみにキー・トニックがGなのにコード転回の起点をC(サブドミナント)にするのは、Bメロやサビで雰囲気を変えるのに多用される手法(手法というより、かなり自然になってしまう)です。 Bメロやサビの起点をCにすると、最終的にGに落ち着くための進行がスムーズになります。