コード進行語り・メモ・基本編

RPG的な比喩でコード進行を上手くまとめられるんじゃないかなー。と思ってたんですが、そういうののメモ。


まず基本の
ド レ ミ ファ ソ ラ シ(伊語)
C D E F G A B(独語)
ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ(日本語)
長調(メジャー)=明るいめ 短調(マイナー)=暗め・しんみりめ
はそのまま覚えてもらうとしかないとして・・

これくらいは音楽の授業で習ったと思いますが、五線の最初に調号(#・♭)をふった時点でその曲の「調(キー)」が決まり(途中で変わることもある)同じ一つの調号状態で長調短調の二つがある・・まではよろしいでしょうか?

調号の無い状態で「ハ長調イ短調」・・ここ以降は「C(厳密には”CM(シーメジャー)”とAm(えーまいなー)」の方で書きますが。
まあつまり明るい方と暗いほう二つ有る。これを踏まえて
とあるゲームを買って、「シナリオ(開始調号)」を選んだ
そのシナリオに、更に「陽の王様」「月の王様」の開始分岐が有る
とでも言いましょう。

とりあえず「シナリオ(譜面の開始調号)」を選び「開始分岐(キーのメジャーマイナーの別)」を選びました。
基本的に選んだ分岐の王様の城から始めることになります。
「陽の王様(C)」を選んだとして話を進めますと、まずは「C D E F G A B」の「基本ステージ(基本コード)」が有ります。このステージは円状に並んでいて、Bの隣はCになります。
ここでひとつ前置きがありますが、さっきの「調号をふる」の時点で「ステージ」の雰囲気があらかじめ決まります

簡単に言うといくつか「暗めのステージ(mになるコード)」が出来ます。
このメカニズムについては今は割愛。

スタート地点はCです(が、他のステージから始まることもままあります)、ではどこのステージに行くか?このゲームは全ステージに全ステージへのワープゾーンがあります。なら手始めに、隣の「Dm」か「Bm」でしょうか?それもいいのですが・・
ですがちょっと待って。「魔王城」の場所を教えていませんでした。ぶっちゃけ。「G」です
「いや、まずこれからどこへ行くって時に魔王城言われても・・」
いいんです。どんどん行ってください。
実は、基本的にワープでどこへでもいけると言いましたが「ワープゾーンの結びつきの強さ」というものもあります。そして「王様の城(C)」と「魔王城(G)」のお互いのワープ力は、実は一番なのです。
C → G → C → G →〜〜〜
と何度行き来しても飽きないくらいです(専門用語でこの「王城」を「トニック」「魔王城」を「ドミナント」と言います)が、この行き来を止める時は「王城」がいいでしょう。

さて、この「ワープゾーンの結びつきの強さ」は他のステージにも言えます(基本的には「隣のステージ」に行くのも良いのですが)。
その結びつきには法則があって
C Dm Em F G Am Bm C D Em 〜
の並び、この「3つ右隣(=4つ左隣)」が基本的にはそうです。CからF、DからG、EからA。FからBm・・はちょっと違って、GからCは「魔王城から王城」ですね。
これを音楽用語では「五度進行」といいます
度・・というのは音楽での音の数え方で、例えばCから数えるならC自身がまず一度1つ隣が二度・・という風に数えます。
「・・ん?それだとC、D、E、F、Gで五度・・?C→Gが”五度進行”なんじゃないですか?さっきG→Cって言ったけどそっちじゃ四度だよね?」
となりますが・・えー僕もよくわかりませんが(汗)「五度進行」というのは「左に数えて(下降して)五度」の場合を言うみたいです・・多分(数え方が「下降」なだけで、実際には音は上がってもいい)。でも、その方向C→Gの五度進行も「ワープの繋がり」は強い方です。

実は「五度進行」はギターやベースのレギュラーチューニング状態でとてもわかりやすく、弦を向こう↑に1つ移動したその音が正にその音になってます(3弦→2弦のみ例外)。
「五度進行」はコードの用語ですが、この「音ワープの気持ちよさ」は単音のG→Cでも同じです。

「強ワープ(五度進行)」を覚えてもらったところで、具体的な旅程表(コード進行)を出します

まずおさらい「Cを王城とした時にGが魔王城」でした。という事で「王城から右に4つが魔王城の法則」です
「C」DmEmF「G」ABm → Gを王城とした場合→「G」AmBmC#m「D」EF#m
G→王城 D→魔王城 と、こうなります。
これを踏まえたうえで上の画像を見てください。8つステージを渡り歩く例が上下2パターンです。
これを「隣」と「五度ワープ」と「魔王城」で解析してみると・・まず上のパターン
まず王城(G)から隣(→F#m)に行ってワープ(→Bm)して魔王城(→D)に突入後、一端王城にワープ(→G)で戻って、今度は隣国(→A)のワープゾーンからまた魔王城(→D)
です。Bm→Dのところ以外は全て「隣と五度ワープ」で済まされているのがわかるでしょうか?下のパターンでは
王城から隣(F#m)に行ったら連続ワープ(→Bm→Em)。一端王城に帰り、隣(→A)ワープ(→D)。おまけの裏ボス(→B)
といった具合です。こちらも一部Em→G・D→B以外は「隣と五度ワープ」です。

ところで、ぶっちゃけ上が「バビロン天使の詩」のサビで下が「Ride on shooting star」のBメロです(図ではF#mですが曲ではF#だったり、多少違います)ので、聞いてもらえるとよくわかるかも。ついでにいうと実はこの二曲は実はキーがGでなくDなんです・・が、この部分はキーがGになってるようなものなので、特に問題はありません。

ここまででわかっていただきたいのは「隣進行と五度進行、あと王城と魔王城の配置」これだけわかってればコード進行(ポップ・ロックジャンルの、ではありますが)なんて簡単。って事です

詳しくはまたにしますが、例外の3つにも「ワープ理論」が合って「Bm→D」「Em→G」は「類似コード」とか(一番最初の画像を見てもらうと、その関係が「陽・月の王様」になってる事がわかります)・・「五度」以外に2・3のワープの仕組みとあとオアソビ的なコードの入れ方を覚えれば、ロック的にはほぼ充分といっていいです。


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