リムショット考(SI-Drum Kit)2

10日の続き

今まで気づかなかったんですが(汗)SI-Drumkitのシンセ画面のドラムパーツアイコン。これをクリックするとサンプル音が鳴るんですが上部だと大きい音、下部だと小さい音で再生される・・んですね。

そして、スネアをずらしつつクリックしていくと半分より少し上の辺りで音の成分が変わり、若干違うものを叩いてる音が混ざった感じに?素人耳ですがこれがリムショットでいいのかな?と思います。


そしてヘルプの内容(と自分の感覚)からすると、この再生音切り替えはMIDIデータのベロシティ値に依存し、SI上の音量(ドラム個別・マスターボリューム)とは関係ないようです。
MIDIでは普通ひとつのドラムトラックで全てのドラム楽器を扱うので、全体のバランスを考えてたとえばこのように

ある楽器(ここでは、100以上だと多少やかましいオープンハイハット)だけ低めのベロシティ値帯で扱う事があります。
SIの再生音がベロシティ値で「強打・中打・弱打」のように切り替わるとすれば、問題になってくるのが・・「ライドシンバル」に顕著ですが、例えば「縁を弱めにチンチン叩きたい時」と「やかましげにザシザシ鳴らしたい」時では、そのベロシティ値帯までも考慮して作らなければいけないって事です。
思えば自分も「どんなに音量(SIの)を上げてもオープンハイハットやライドシンバルが『強めな感じ』に鳴ってくれない=チンチン叩くまま音だけ大きくなる」という事がありました。これが、元のベロシティ値が「強打データ」の域になっていなかった・・という事に。
・・いやそうじゃないかなーとは漠然と思ってたんですがね(汗)。そういうとこまで考慮して、SONARに持ってくる前にまえもってデータのベロシティを上のほうに引き上げておくべきなんですね。

そしてもう1つ問題なのは

このようにスネアをクレッシェンド連打した場合、連打途中でいきなりリムショットに切り替わる可能性があるということです。これを防ぐには
●ベロシティ値のどこで「リム」が鳴るのかを見極め、連打部分はその値以下で構成する(逆の弱音の部分でもまた再生音の切り替わりが違和感となる可能性が有るので、そういった切り替わりを警戒するなら、なるべくMIDI時点のクレッシェンド幅は大きくしない方が吉)
●そのために音量が足りなくなった分は、録音後の「エンベローブ調節」か、録音時の「強打と連打の別録→音量をそれぞれ調節し結合」で対応する
という事になります。


追記

こういうデータを作ってSIで再生してみたところ、スネアドラムはどうやら107と109の間くらいでリム(だと思われる音)に切り替わるみたいです。107以下の音での切り替わりも、数回あるようですがそんなに気にはならないレベル。なので、リムにしたい所はあらかじめ110以上で入力し、連打系は105以下の値で〜くらいの意識で大丈夫そう?
(SIで使用するドラムデータの種類によってはベロシティ位置が違うかもしれません)(その他のドラム種も、大体100〜110の間に切り替わるポイントがあるように聴こえます。1度ご自分で↑のようなデータを再生してみて確認するとよいかも)