BUSトラック

検索すると車の方ばかり出ます(笑)
つまりは「音データのトラックをまとめるトラック」なんですが、これのPAN(左右設定)を、一端まとめて覚えておこうと。
ややこしい事に

「A/まず基本の音トラックのPAN」
「B/そのトラックから、BUSのどの位置に信号を送る(send)かというPAN」
「C/BUS自身のPAN」

という三つが絡み合っていて・・面倒なので「こんなもんだろう」という程度で扱っていたのですが(汗)。このたび一端まとめて。

■1

基本形。「A/左端」に置いたCleanギターの音をBUSの「B/左端」に送る。そうするとBUSに設定してあるリバーブエフェクト(中央上の緑)の音が、同じ「左端」で鳴り、それが合わさってマスターボリューム(左から三つめのトラック)となる。という流れです。
BUSとマスターのボリューム表示部で右チャンネルにも音が現れてくるのは、リバーブがそれくらい拡がっているよということですね(左端の「Clean」にもリバーブはかけてますが、こちら単体ではそもそもの空間範囲が狭いのか、どんなに強くしても右チャンネルに音は現れません。「BUSでリバーブかける」がそれだけ重要だという事でしょう)。
まあ大体の曲はこういう設定でやってたので、再確認できてよかったです。
■2

ギターを「A/左端」に置いたまま「B/中央」に切り替えるとどうなるか?
中央下赤丸・ボリューム部を見ると「BUSの音」が左右でバランスがとれている=中央で鳴ってます。
右図のように「左で鳴ってるギターの残響が中央で聞こえる」というズレた状況という事です。マスターボリュームも右が多めになってます。
ただ、大元が同じ音では有るので、気にしなければ「総合して、ちょっと位置が変わった」程度で気にならなくはあったり。
■2

「C/左端」これは流石に気づくレベル。「左で鳴ってるギターの残響が、更にもっと左奥で聴こえる」状況です。BUSボリュームを見ても、一枚目と比べてリバーブ音がほんのちょっとしか右に届いてません。
極端な例ですが、これを上手く応用するのもミキシングの技かもしれません。たとえば、この状態で「Clean」の音を消し「BUS」だけを鳴らすという事や、「BUSの音をただの残響ではない実感ある音として扱う」のも可能なので「左右限界を超えた位置で楽器を鳴らす」という技にもなります。多分。


で、これを考えたところで。以前作った曲の粗を探すなら・・
例えばこの前エントリのオリジナル曲
曲中でギターが左右位置を移動しますが、これ「A/基本PAN」の移動だけなんで、上図■2のように楽器の位置と残響の位置が噛みあってない状態になってるはずですね・・(汗)。
解決するには「A」と「B」両方のPANを同時に動く設定にしなければいけないのか・・?と思いましたが。うまいもので

ちゃんと、双方を同じ位置で同期させる機能がありました・・。安堵。